姫恋歌〜秘メ恋歌〜 |
水面に浮かぶ睡蓮の
狭間に見るは貴方の影
祈りの旋律
奏でたリュート
弦を弾いた指先は
戦場に散った白い華
城に響くは残酷なる歓声
終わり無き夜の訪れ告げて
もう聞こえない貴方の声探し
果てない闇を一人さ迷う
囁くことさえ叶わない
気高き還らぬ人の名を
微笑みの奥に隠して
いっそ狂ってしまえたら
黒いドレスは花嫁衣裳
密やかなる儀式には
誰の許しも要らないの
貴方に願いが届くなら
最期に瞳を閉じる時
そっと瞼に口付けて
二度と覚めない眠りの中に
二人の場所はきっとあるから
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